Top > 実績(Work) > 住宅(House, Residence)>とんねるハウス(沖縄県名護市/住宅/新築/設計監理)



とんねるハウス

 坂道の途中に建つ住宅。北東側に向かって下る坂。道を挟んだ南西側の住宅から見下らされる立地条件。細長い形の敷地。

ポイントは、

1)隣地からの視線の解決。

2)細長い敷地のため、南の光をどのように奥の部屋まで届けるのか?

お施主さまのご要望等を伺った後、敷地に立った時の私の最初のインスピレーションが、この2点を解決することが、今回の建物を計画するにあたって重要だと直感的に感じました。

計画するにあたって、この2点を解決するためにいろいろと試行錯誤を行いながら検討を進めました。

 例えば

  ・大きな目隠し壁を建てる? → 迫力あり過ぎ!

  ・中庭を作って光と風を通す? → 敷地幅が狭い。

検討を重ねた結果、「建物本体の壁で目隠しを行い、隙間を作ることにより、光と風を満遍なく通す!」、んっ・・・・?

つまり、隣地境界線側は、開口窓を一切無くし、一方向からのみ光と風を通す。ちょうどトンネルのような筒状の形にすることによって、全てを解決する糸口が見えてきました。

更に、そのトンネルの大きさや高さを変則的にし、それぞれを重ね合わせることによって、プランの構成と光と風の通り方が良くなりました。


構造システムが、壁と床しかありませんので、柱のような出っぱりのない空間も特徴的だとも言えます。

もちろん、敷地条件の解決だけではありません。

この構造システムを利用することによって、お施主さまのご要望、生活動線、そして、敷地の持つ特徴までもが、うまくかみ合ったプランとなっております。

 これらの検討した結果、住宅地でありながら、隣地の視線を気にせず、大開口を開けた、のびのびとしたスタイリッシュな空間となっております。

 最初のプランを気に入って頂いてから、ほとんど変更もなく最後まで設計が終わったことが印象的でした。


オープンハウス(住宅完成見学会)の感想

■初めて見るので、ビックリでした。すごい光とか風の通りとか計算されているんだなと感心しました。

■今までにない新しい感覚の住宅ですね。別荘みたいでした。

■ガラスを有効に使った空間がとても広く感じられ開放感があった。リビングの天井が高く、空が見られ、雲の動きまで見られ、床にずっと寝転がっていたい気分でした。

■コンクリートとガラスの組み合わせが良かった。間取りや空間の広がりも素晴らしい。照明はさすがです。

■大開口がとても気持ちが良かった。また、照明が綺麗でした。

■間接照明が、良いと思います。

■開放感があって、照明も暖かく感じました。

■光が入り、とても気持ちの良い住宅です。

■すごく明るく、開放感にあふれる住宅、照明のテクニックも良いと思う。

■シンプルで開放的で気持ちが良い家です。


 今回の見学会の中で、「工事費、3000万円位しましたか?」というご質問が多かったです。けっして、3000万円の建物では、ございません。今回の住宅は、沖縄県内のコンクリート住宅の標準的な坪単価と同等と考えて頂ければと思います。

 また、大変ご好評頂いた照明計画については、今回も福岡の照明デザイナー ライトプラン 山本博之氏にお願い致しました。最後のライティングの調整もさすがとしか言いようのない技でした。山本氏には、今後とも沖縄の光ついて、考えて頂きたいと思います。そして、「暮らしの中の灯り」を再考させる良い機会になるような住宅を山本氏と一緒に造り続けていきたいと思います。

 最後に、たくさんのご意見・感想本当にありがとうございました。今後の参考にさせて頂きたいと思います。今後ともエス・エヌ・ジー デザインを宜しくお願い致します。


2007.11.12

末松信吾