沖縄県本部町 / 木造 / 平屋建て / 宿泊施設
フクギ並木に囲まれた昔ながらの沖縄情緒あふれる敷地。そこには、既存のセメント瓦の古民家もあります。今回は、そこに木造の古民家風家屋と住宅の2棟を計画。要望は、昔ながらの沖縄古民家を意識しつつ、清潔感のある古民家風家屋ということでした。昔ながらの沖縄古民家を継承しながらも、せっかくですので、今だからこそ出来るエッセンスを加えて、少しだけ進化した沖縄らしい住宅建築に挑戦してみました。
具体的には、衛生面の配慮や屋根組などを工夫し、どこか新しい古民家風の家屋となっております。純粋な木造建築物から戦後、一部鉄筋コンクリート造の採用する家屋に進化し、屋根は藁葺きから赤瓦やセメント瓦へと発展してきた沖縄の民家。
技術の発展した今の時代だからこそ出来るエッセンスを付け加えて、また次の世代に繋がるような沖縄古民家住宅の一つの手法になることを模索しながら計画を行いました。私たち世代の建築士が、伝統を維持し継承するだけの世代となってしまわず、今だから出来ることを提案し、進化を試みることも大切だと考えております。どんな建物になるのか今から完成がお楽しみです。